2008年07月21日

崖の上のポニョ

モチーフになっているのはアンデルセン童話の『人魚姫』と聞いていたけれど、小川未明の『赤いろうそくと人魚』も明らかに使われていると思う。

捧げ尽くす人魚姫のお話と親が復讐する小川未明のと間の感覚?

アンデルセンではKYな王子にイラつき、小川未明では金に目がくらんだジジ・ババに腹が立った子どもの頃を思い出す。
ボンも同じ印象だったらしいけど。

5歳児だから親が出てこないと仕方が無いのかなぁ。
そこは納得がいかない。
posted by lan at 21:32| 兵庫 ☁| Comment(8) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月18日

パンズ・ラビリンス

この写真の女の子を観たら、キャッチがダークファンタジーだのR12とかなってても
「きっとハッピーエンド♪大丈夫!」
そう思うんやないかなー。


pans.jpg

ある意味ハッピーエンド。
しかし、痛い。


主人公は空想好きでおとなしい少女オフェリア。
彼女の大事なものが何もかも手を離れていく、本当の孤立無援状態。
おまけに悪魔のように冷酷な継父。
子どもは無力だ。
「あなたは王女の生まれ変わり、でも元の王女に戻るには3つの試練を乗り越えること」
と試練を与えるパンには2度目の試練の失敗から見込みなしと見捨てられ、母親はお産で苦しみぬいた挙句に死んで行き、パルチザンのスパイで女使用人のメルセデスと逃亡を図るも大尉である継父に捕らえられメルセデスは拷問のために繋がれる。


生まれたばかりの弟を抱いてパンの元へ走るが、そこで待っていたのは
「あなたが王女に戻るためには、けがれの無い血が必要なのだ。その赤ん坊を差し出せ」
とナイフを持ったパンに迫られる。


それを拒んで追って来た継父に撃たれた時、オフェリアの流す血がけがれ無き者の血として受け入れられ元の王女に戻るというお話。


ここのところが死に行く少女の夢なのか?どーなのか?


いかのもスペイン映画という趣の綺麗な色彩。
最初のシーンはこのオフェリアが死にかけで血を流してるし、第一の試練では母親手作りの可愛いエプロンドレスを汚さないように木の枝にかけていたというのに風と雨で救いようが無いくらいどろどろにしてしまって、臨月で不安定になっている母親をおおいに落胆させてしまう。
ここで同じ少女主人公とはいえアリスとは全く毛色が違う話なのだと構えていたのだけど、オフェリアが突っ込み所が無いくらい一生懸命やってるのに回りの事情で子どもが追い詰められていく所がファンタジーとはいえハリポタのノリとは全くニュアンスが違っていて観ていて辛かった。


不本意ながらボンとシネコンに行くばかりやったんで、久しぶりに小劇場系のものを観せてくれる映画館にウキウキと足を運んだものの
「う・・・。」
でゴザイマシタ。
拷問シーンだの麻酔無しの足切断シーンだのがあって、一筋縄ではいかないファンタジーやった。


でも、こちらの方がある意味リアルな気がする。
ファンタジーにリアルもへったくれも無いと思うねんけど。
posted by lan at 20:02| 兵庫 ☀| Comment(0) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月09日

パイレーツ・オブ・カリビアン『デッドマンズ・チェスト』

ボンを見送ってから国際松竹で字幕版を観た。
この日はレディス・デー。


「前のより面白いよー」


と、観た人達が口を揃えて言うけれど、正直言うと
「面白いってどういうものなん?」と観た後にあらためて考えたいと思っちまった。
面白楽しいシーンが満載のディズニー映画ってのがやっぱしわしにはムリ。
特撮・CG・アクションが好きならそちら方面ではかなり上質やと思う。
でも、そちらに時間を割くあまり作品としては冗漫になってるし。
子供向きの映画やから楽しいシーン満載がええとばかりも考えたくない。


四の五の言わずに楽しみたいけど、長生きのせいかもうこんなんは食傷気味。
しかし、映画が済んで出てくる時には
「次が楽しみやな〜」の声がたくさん聞こえた。
何だか寂しい。
わしってヒネクレもんか〜。
posted by lan at 15:04| 兵庫 ☀| Comment(6) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月08日

ブレイブ・ストーリー

可愛らしい映画やった。
ボンは原作を半分やっと読み終わったところ。
シネコンでクラスメイト達に会う。
彼らは『カーズ』に行くそうな。
ボン曰くには
「もう、ボクはディズニー系は卒業やねん」
吹き出しそうになってしまった。


move_bravestory.jpg


主人公のワタルはボンと同じ小学5年生。
正直、ストーリーは目新しくも無いし、イメージ的には今まで見てきたアニメや映画とカブるところも多々あるのは仕方無いとして、(長生きしてるもん)何だか悪くない。
『ハウルの動く城』を観た後に味わった、ちょっと不快な感じが無い。


ワタルが素直で、こまっしゃくれた所や思い込みが強いような子ではないからかな。
両親が離婚する時、大人の都合で子供を辛い目に合わせてしまう、それをどうしたらいいのかとかって多いけど、この映画では子供側にそういうのも自分の運命として受け入れるように、自分で強くならないとダメなんだというのをわかりやすく説いてくれてたような。


ボンは『ゲド戦記』よりもこちらが観たかったらしいんで、いつも見逃してなかったジブリのは今回は観ないかも知れん。
そうそう、『ブレイブ・ストーリー』エンドロールの製作スタッフのクレジットに高校時代に関ってたアニメ同好会で一緒だった子の名前を見つけた。
『もののけ姫』でもスタッフ参加していた子で、当時は無口で黙々と絵を描いていた姿を思い出した。


その子が携わった作品を自分の子供と一緒に観てるやなんて、ちょっと感無量♪
posted by lan at 16:31| 兵庫 ☁| Comment(4) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月16日

やっぱし、クストリッツァ!

アマゾンで注文していたDVD『ライフ・イズ・ミラクル』早々に届いていたのをやっと観た。


いいに決まってる。。。
やっぱし、こんなにキュートで大らかで面白くて深くて楽しい、この人の映画は最高やと思う。


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『ライフ・イズ・ミラクル』


オッちゃんにはアンゲロプロスに続くわし好みの国境モンと言われた。(正にその通り)
やっぱしどっちも大好きやねんな。
登場する動物達もかなりの役者揃い。
いやしんぼの猫も明るい犬もええねんけど、最高にウケたのはやっぱし、絶望でナミダし続けたままのロバのミリチャ。
『銀河ヒッチハイク・ガイド』のマーヴィンくんを思い出す。
絶望も度が過ぎると希望に代わっていくことがあるんやなと思う。
そんなんなりたくないけど。


勢いで『アンダー・グラウンド』も観てしまう。


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やっぱし”ア”で終わる国に行ってみたい。
クロアチア、リトアニア、セルビア、スロベニア、ボスニア、ブルガリア、イタリア、ギリシア、オーストリア、チェコスロバキア、ユーゴスラヴィア(泣。。。
posted by lan at 10:38| 兵庫 ☔| Comment(2) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月06日

黒猫白猫 エミール・クストリッツァ

ks.jpg


『黒猫白猫』という映画をやっとレンタルDVDで観た。
メチャメチャ面白かった。
こんなに面白くて気分がいい映画があったの知らなかった。
知らない間、無駄に過ごしてたと思わされるくらい感動してしまった。


爆発シーンが特別派手な訳でも無く、ひどく癖のあるキャラクターが際立つコメディでも無い。
皆がヘンといえばヘン。
これが微妙にかみあってすごく楽しいリズム感が有る。
ジプシー音楽もいい、決まりすぎてないから決まってるというかリアル。
今までカッコ良さ気にアレンジしたものしか耳にしてなかったんだと気が付いた。


こういう映画を観てしまうと今までとは違う部分でセルビアという国に興味が湧いてくる。
posted by lan at 09:36| 兵庫 ☁| Comment(2) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月04日

『ヘイフラワーとキルトシュー』 可愛けりゃいいってもんじゃないでしょがっ!

子供の学力世界一といわれるフィンランドの子供が主人公の映画。


母親の言い分「私は家庭に納まるタイプじゃないわ。大学まで出ているのよ。外に働きに出なくちゃ」↓


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父親の言い分「僕はイモの研究で忙しいくてさ、子供と遊んだり面倒を見たりなんて出来無いね。自宅に研究室はあるけどそっちで何とかしてよね」


妹キルトシュー「来週からヘイフラワー(長女)が学校に行くようになったら。誰が私と遊んだり面倒をみてくれるのー!?」


この家庭は長女のヘイフラワーが家事手伝い、超わがままな妹の面倒をみることで何とか成り立っている様子。


パンも焼けず、家事スキルが低すぎるにも程があるやろ!とツッコミたくなるような母親はいつもおしゃれだし、小物もインテリアもワイルド仕様の庭も花が咲き乱れて綺麗でおしゃれ。
タメ息出ます。


家族で盛り上がろうとご近所さんも誘った“なんちゃってオリンピック”ではズルをした妹キルトシューが一等賞。
前日には神様にお祈りをして必死に頑張ったヘイフラワーが妹の不正を訴えても親は「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」と却下。
益々妹は図に乗るしで、ヘイフラワー逆ギレ。
神様にも「信じないから!」と空に向かって宣言し、家族の誰ともしゃべらないと決める。


それからはベッドはトランポリン、部屋は散らかし放題、家事も放棄、妹も無視してお気に入りの絵本なんかビリビリにしてバルコニーから紙吹雪。
(いいぞ、もっとやってやれ!とオバちゃんは思う)


大人が頼りないのは見ていて腹が立つ。
ロッタちゃんは彼女がいくら「キィーっ!」となってても回りがしっかり受け止めてたから安心して見ていられた。
この映画には大人がいない。
その上画面に用意されているものが可愛すぎておしゃれすぎて今時ウケそうなもんばかりなんで見ていてイライラする。
子供が暴れる事もせず、黙り込んでしまうのは最悪のことなのに脳天気にも程があるでしょー。


お約束通りに家族は仲直りするけれど、あまり気持ち良くないな。
ラストシーンでは小学校初登校の日、玄関から見送る家族に「いってきます」と言ってから、自分で門扉を開けて、緑の中に1本向こうまで続いていく道を真っ直ぐにずんずん歩いてくヘイフラワーを映してた。
posted by lan at 10:14| 兵庫 ☀| Comment(0) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月31日

『春にして君を想う』 理想のじーさん

やっと観れた。


じーちゃんとばーちゃんが主人公の映画。
この主人公のゲイリじーちゃんがカッコ良すぎる。


それまでの田舎での自分の生活を捨てて都会に住む娘家族の所に行く事を決めたゲイリは
出かける前に、飼っていた老犬をきっちり射殺。
抱きしめたまま脳天を古いピストルで一発。
小高い丘にはすでに墓標?これは亡くなった奥さんのものかも知れない。
死んだ犬を大事に抱いてその場所に葬る。


そんなお祖父ちゃんにも孫は辛く当る。
全く躾の出来ていないアホガキなのに母親はその事を恥じるでもなく、自分の躾の出来て無さを棚に上げて「難しい年頃の娘なの」をタテにとって父親を老人ホームに追いやってまう。
ホームでいきなり出会ったのは脱走常習犯とマークされているステラ。
偶然にも幼馴染だった。
ステラが脱走を重ねるのは二人が育った、今は打ち捨てられた故郷の島に行きたかったから。
自分の両親の墓の近くで眠りたいという希望をかなえたかったから。
それまではステラが感情的に動くだけだったけれどゲイリと出会った事で故郷への旅が具体性を増してくる。
ゲイリはステラと一緒に故郷の島を目指す。
一緒にスニーカーを購入し、盗む車も決め周到に準備を重ねて実行。


派手さも押し付けがましいお茶目さも無し。
でも無口な画面から二人がドキドキしながら行動している様子が伝わってくる。
恋愛感情ではない、強い結びつきは”同郷”であることと、今居る所は自分達の場所では無いと強く想ってること。


ゲイリおじいちゃんは何でも出来る。
車を盗むのも簡単にやってのけるし、運転だって上手い。
干草の上で寝るのだって全然平気だし、雨の中ステラをいたわりながら歩く。
ヒッチハイクの交渉だって渡し舟の交渉だって木も削ればカンナかけも上手いし棺桶だって作る。
力も有る。
よぼよぼ歩くけれど強靭。


わしの理想の年寄り。


久しぶりで沢山泣かされた映画。
あまりしゃべらない映画は強い。
posted by lan at 13:43| 兵庫 ☀| Comment(8) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月18日

8人の女たち

fanny_ardant-pics-003.jpg


DVDレンタルで昨日観た。
飲みすぎで午前中は朦朧としていたんで『老人Z』を観てから『8人の女たち』と2本!
贅沢してもた。
この豪華ラインナップの女優さん達が歌って踊るシーンが売りにもなってた映画やけど、みんなワザとか?と疑いたくなるくらいヘタクソ。
でも雰囲気だけは最高にしてる。さすが。


一番好みやったファニー・アルダン。超カッコ良い♪


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映画の中ではドヌーヴにのしかかって、キスするシーンまで有り。
彼女が貢いでいた相手はドヌーヴと浮気していて駆け落ちまで計画していたというのを知って逆上、掴みかかるところやねんけど、もみ合ってたらそういう気分になった様子。
相手が異性であれ、同性であれ一瞬でも”愛しい”と思えばそうなるらしい。
最近のヨーロッパ映画の中には必ずと言っていい程、バイセクシュアルを堂々と名乗るキャラクターが出てくるようになった。
まだ少し違和感があるんやけど、きっとその内に慣れていくんやろなー。
長く生きてると色んな所が変わって行く場面に立ち会える。
posted by lan at 09:03| 兵庫 ☀| Comment(4) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月14日

チャーリーとチョコレート工場

ボンとの約束を果たすべく10月10日国際松竹に吹替え版を観に行った。
ここでは、この日が吹替え版ロードショー最終日、その上朝9時半からのこの1本のみ。
9時にジーちゃん(実父)とそごうで待ち合わせしてからやった上にジーちゃん遅れてるんでボンをそごう前に立たせたまま、おかんが切符を買いに映画館へ走った。


二日酔いやってんけどな!


で、窓口からのかなり長い列に並ばされる事になった。
それでも席は前から3列目。
・・・入れただけマシやったみたい。
この後、ジーちゃん達と合流して入場する頃にも列は続いており、映画館関係者の
「チャーリーとチョコレート工場は満席です!」のアナウンスには半ベソでぶーたれるガキ続出。


「ここがアカンかったらね〜明石や加古川のシネコンまで行けば観れるよ〜♪」
とガキ共に悪魔の囁きをしたいのをグッと我慢。
距離感の無いガキ共はきっと「行く!行くぅ〜!」と駄々をこねだすに決まってるから。
それをなだめる親の様子も今後の参考の為に見たいもんだとチラと思ったけど。


こんばばはこのくらいにして。


『チャーリーとチョコレート工場』面白かったといえば面白かったけど、『ビッグ・フィッシュ』が良かったからなー。
ちょっと辛い。
子供向けとばかりもいえない内容やし。
折角大枚はたいて、二日酔いの体にムチ打って観にいったけど、それなりでしか無かった。
特に文句を言う所も大好きな所も見つからない。
キャストもええし、映像も綺麗し、パンフレットもコンパクトで持ち帰りやすかったし、何でかな。


大仕掛けなのに大笑いも大泣きも無かった事やろうか。
この物足りなさは。


veruca.jpg


いぢわる女王様ベルーカ・ソルト。
金さえあれば何でも手に入ると思っているガキ。
このチケットを当てる為にウォンカ・バーを何十万箱と購入。
彼女の父親が経営するピーナツ工場ではしばしこの箱を開けるのが従業員の仕事となった。


可愛かった。。。
posted by lan at 10:02| 兵庫 ☀| Comment(12) | TrackBack(1) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月08日

成瀬巳喜男 『歌行燈』

utaanndon.jpg


今日もやってたBS2で。
途中からになってしもうたけど、それでも話の筋はわかる。
1943年制作。


フィルム状態悪くて、なのに幻想的なシーンは翳ることも無く素晴らしい。
明け方、朝もやと木漏れ日の中で花柳章太郎演じる喜多八が自分が自殺に追いやった男の娘である、お袖(山田五十鈴)に仕舞を教えるシーンがこの映画での見せ所だそうな。


父の死後、意地悪な継母に置屋に売られたお袖は美貌だけで芸が無い。
人情家のおかみが三味線を仕込もうとするがどうにも覚えられないにも程がある!と殆ど諦められそうなくらい、箸にも棒にもかからない。
このままでは女郎になるしかない。
それを聞いた喜多八は罪滅ぼしに舞を教えるんやけど、二人の立ち居振る舞いが素晴らしく、お袖の着物の具合もモロ竹久夢二調。
山田五十鈴の面立ちは絵から抜け出たみたいで、見ていてうっとり〜♪
舞台は明治30年代らしいから、時代的にもそのあたり。


稽古は7日間。
殆ど言葉を交わす事も無く、お袖も7日間できっちりマスターした。
芸者がお座敷で舞うようなものでは無い、格調高すぎる舞やったけど。
喜多八は事情も話さずピューっと走り去る。
大事な扇子をお袖に託して。


ラストは勘当された嫡子喜多八とその父の謡い、鼓に偶然お座敷に呼ばれた愛くるしい(当時)山田五十鈴の舞姿。
喜多八の勘当も解かれて、お袖は嫁に迎えられる事になった。
久しぶりで涙出る。


ご都合が良すぎるような気がせんでも無いけど、音楽、テンポ、美しい姿、言う事無し。
最近はこういうシンプルなもんに弱い。
posted by lan at 15:30| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月07日

成瀬巳喜男 あんまり喋らんから好きかも。




成瀬巳喜男生誕100年やそうで、今、BS2では毎日この監督作品がオンエアされている。
『乙女ごころ3人姉妹』(1935年)『鶴八鶴次郎』(1938年)の2本を鑑賞した。
どちらも戦前の作品。


otome.jpg


『乙女ごころ・・・』の主人公は門付けの三味線弾きの姉妹。
鬼婆が出てくる。懐かしいなー、今これをやったら立派な虐待かも。
母親は娘達に三味線を教え込んで、夜の街で流しをさせている。
田舎で口減らし?の少女達も預かっては三味線を仕込んで、街へと放り出す。
その上がりを搾取しているけれど、娘達が従順なのに驚く。
妹と長女のために1人死んでしまう次女は可哀想やったけど、日本てこんな国やってんなー、とあらためて思う。
子供は親の持ち物扱いやった時代があった。
貧しくて家族が腹いっぱい食えない家庭も沢山あった。
70年前。
もちろん空襲も受けていないから町並みも風情があって興味深かった。


yamada.jpg


『鶴八・・・』はケンカばかりやけど恋仲の新内語り(長谷川一夫)と三味線弾き(山田五十鈴)の二人のお話で明治末期から大正初期が舞台。
長谷川一夫と山田五十鈴、どっちもええけど山田五十鈴かな〜。
当時21歳!三味線も語りも素晴らしい。
着物が綺麗でタメ息が出る。
生地が違う。
ピラピラしてなくてポッテリした感じが動くと引き立つ。
もちろん着付けも美しい〜〜♪
山田五十鈴の身のこなしも本当に綺麗で「着物の時はこう歩くんか〜」と見とれる。
ジーンズやジャージに慣れきったわしには到底真似なんぞ出来ん。
なんせ絵面が良いから観ていて落ち着く、スターがほんまに輝いてた時代。
ストーリーも昔の日本人てこういうのかな、と思うこれはエエ方の。


サイレント時代も経験している監督のせいか、セリフに頼る所が少なくて、その分、やや演技がオーバーな気がしないでも無いけれどイライラしないで最後まで観られる。
そういう撮り方で引き立つ物語でもあった。
わしは自分では無口な方やと思ってるねんけど、(・・・)人も映画も喋りすぎるんは苦手。
最近はうるさいものが多すぎていささか食傷していたところに、すっきりした真水を飲ませてもらってるようやった。


結構長く生きて来たのに、まだまだ知らないええもんが有るんやね。
posted by lan at 18:48| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月01日

不器用すぎる女

今日はレンタルしていたDVD『幸せになるためのイタリア語講座』を観た。
30代半ばくらい?パートナーと死別したり、どうしようも無い親を見送った後だったり、それなりに傷つきながら、「1人は平気慣れてるから」何てセリフもフツーに吐くような男女が6人。
共通のキーワードになっているのがイタリア語講座。
週1回市が主催している初級者向けのもの。
焦らず、じっくりはにかみながら(そうでも無さそうなのも一組)それぞれが新しい恋を実らせていく様子が何だかリアルな感じで良かった。
ドグマ95とかいう映像表現もこういう物語にはピッタリやと思う。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の時は怖かったけど。


どうしようもなく不器用なオリンピアという女が出てくる。
ウブなんでパッと見は可愛い、でも、よーっく見ると意外に老けてるかも知れんような。
高校を卒業してから、43回も転職したという設定。
それも全部クビになった。
とにかく粗忽、文字もきちんと書けない。
わかってるけど、手がちゃんと動かないみたいで、必死な様子がちとイタイ。
不器用だからイタリアンレストランではフォークにパスタを巻くことすら無理。
パン屋で1人で店番をしてるけど、よくトレイはひっくり返すし、とろいからレジ前には行列も出来てしまう。
責任感は強いからいつも必死なんだけど。
自分がひっくり返してダメにしたパンの代金はこっそりレジに入れてるのを雇い主は知らない。


映画の中では彼女がお腹に居る時にはすでに母親はアルコール依存症だったらしく、彼女のはその為に障害として残されてしまったようなニュアンスのセリフもあった。


不器用で可愛いのにもう1人思い出したのが『フィッシャー・キング』のリディア。


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この人もひどかった。
自動回転扉が苦手で何回目かにやっとビルに入れる。
ガチャガチャとものをひっくり返すし、食事の時なんかは最悪。
この人もいつも必死!
仕事はクビにはなってないけど、恋愛ではいつもすぐに振られてた設定。
可愛いのにな〜。


このオリンピアと結ばれるのは牧師。
奥さんを統合失調症で亡くしてる。
リディアと結ばれるのは元大学教授。
奥さんを目の前で惨殺されてから頭に不調をきたしてホームレスになってる人という設定。


実際、私ならきっとイライラしかしなさそうな相手やのに映画やとなんでこんなに可愛く見えるんやろー?
しかし、そんな失敗をしている様子を目を細めて眺めてる男性もちょっとマニアックな気がしないでも無い。
とても辛い辛い体験をしてきた人しか、こういう不器用やけど繊細な女子を好きになるような設定には持ってこれないのか?


素直に映画を楽しんだらええのに余計な事を考えてしもうた。
ああ、楽しみ半減。
すごく好い映画やったのに。


ちなみにわしも不器用だす。
オッちゃんはマニアなんかな〜。。。
posted by lan at 15:47| 兵庫 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月10日

華氏911

TSUTAYA DISCASからようやくレンタルが回ってきた。
友人夫婦は映画館で観た後、二人で怒りまくったらしい。
でも、わしは泣けて泣けて仕方無かった。
生まれつき体が不自由なんも辛いけど、ビンボーも辛い。


同じ命やのに粗末にされる。
金持ちの捨て駒や。


しっかりした教育を受けたくてもお金が無いから命を賭ける。
教養も無く、ビンボーで仕事が無かったら兵隊に志願するしかない。
テレビでは流される事の無いイラクでの惨い画像も想像以上やった。


ほんまはもっと惨い場面もあるんやろ。
何の為に生まれてきたんか。。。
ウチら育ててきたんか。


ホワイトハウス前で我が子がイラクで犠牲になった事を嘆く母親に対して小奇麗な女性が
「沢山が犠牲になったのよ!」と説教する。


オマエが行け。
行って死なんでもええから死にそうな思いだけでも、たっぷり味わって来い。




image4.jpg


この子はうちのボンと同じ年。
生きて欲しい。
それにはお金がいります。
http://tetsuro.townscope.net/
趣旨にご賛同いただけるかたは、どうぞご協力をお願いします。

posted by lan at 19:18| 兵庫 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月09日

『妖怪大戦争』

kappa.gif


『妖怪大戦争』を観に行った。
タダ券をもらったからやねんけど、す〜っごく面白かった。
つうか、楽しめた。
CGも特殊メイクもちょっとなーっと思う所は有るけれど、そんなんええやん、で楽しめる。
ボンと一緒に行ったんやけど、ボンも
「SW EP3よりずっとええな〜。ごっつい時間短く感じたわ。SWの時は早終わって欲しくてしんどかった」
とか言うてるんやけど、ファンの方はお子ちゃまの言うこととお許しを。


豪華なキャストもアクの強い人達だけど、妖怪メイクが施されているんで中和されてたかも。
みんな楽しそうに演じているように見えた。
中でも一番は河童の川太郎を演じてた阿倍サダヲ。
テンション高く、明るく元気で情けない素敵なカッパぶり。


祭りや祭りや〜っと全国から妖怪が集まるシーンはやっぱCGの見せ所かな。
子どもの時に観た『妖怪百物語』とかではちょっと寂しかったもんね。


角川やからか、イマイチなオリジナルキャラはちょっと引っ掛かったけど、まあええです。
久しぶりで親子で楽しんだから。


ディズニー系の心温まるように作られたアニメに食傷してきてる方にはオススメです。
主人公を演じる神木隆之介君は子役にありがちな嫌味が無くて、ヨカッタです。
猩猩を演じた近藤正臣さんには情け容赦の無い時の流れを感じてしまいました。
でも、好演やった。
posted by lan at 18:49| 兵庫 ☁| Comment(3) | TrackBack(2) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月29日

エピソードV

ネタバレありの悪態あり(要注意)


予想通りの出来ばえ。
結論から言うと、これはDVDBOX発売時の特典映像として1枚加えるので良かったんではないか?という印象。
それをするには金も時間もかかり過ぎか・・・。
今までのお話の辻褄合わせをするのにイッパイイッパイで、何と荒っぽいことか。


事の始まりはビンボーから?
ナブーの女王というアミダラ、マスター・ジェダイという称号を持つクワイガンジンがどうして辺境タトゥイーンの女奴隷1人を見受けする金さえ持ちあわせてないのか?
人の心を少なからずは操る事が出来るジェダイがどうして、要注意人物のアナキン少年の気持ちを察してやる事が出来無いのか、ジェダイを育てる事と育児が全く別とは言い切れない筈なのに、あまりに配慮が無さ過ぎる。
母親を殺したタスケンを仕返しに虐殺したことをひどく後悔していたアナキンがああも簡単にパダワンに手をかけるのも唐突過ぎる。
しっかり分娩し、生まれた我が子に名付けまでするアミダラがあの科学力をもってしてもどうにも出来無い程に生きる気力が無いやって?
これまで描いてきた彼女って何なのだ?そんな柔な女じゃない筈。
パドメが死ぬ事の予知夢からどんどんおかしくなるアナキンは死者を蘇らせるシスの技を会得せんがためにダークサイドへって事やけど、クローンまで作り上げる科学力が有るのに何でお産ごときで死ぬのかその原因を考えない方が不自然。
言い出すとキリが無い。


『エピソードT』からの納得出来無い諸々がこのVにて爆発してしまった。
まだ、T、Uでは印象に残るシーンも少なからずは有ったのに。
Vは説明に終始しただけで終わってしまった。
手は込んでいるのにヤマ場が無い印象。
こんなに手間隙、資金、人手をかけて、何でこれ?・・・と思いながらこの作品が持ってしまった、もう後戻り出来無い影響力を思う。
魅力的に思えたキャラ達が既にこの大きくなりすぎた映画の捨て駒のような気すらする。。。
posted by lan at 04:39| 兵庫 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月05日

キリクと魔女

kirikou.jpg


やっとレンタル出来た。
ボンに観せようと借りたものだけど、どっこい十分オトナ向け。
背景が綺麗。
この感覚はちょっと無いくらい、美しいと思った。
女性もみんな上半身裸で描かれている。
そういう生活ぶりの村が舞台だから。
年齢もおっぱいでわかるし(笑
生まれてきたくて生まれてきた?
産湯も自分でつかったキリクは超賢い上に走るのがメチャ速い赤ん坊。
子ども達を何度も助けたり、魔女の呪いで枯れたといわれる泉を再び溢れさせたりとすごく活躍するのに村人達はドアホウばかり。
感謝することもせず、踊って歌って迷信大好き。
だから同じ失敗を何度も繰り返す。
本質を見ようともしないから、魔女のご機嫌をとることばかり考えて同じ人間だった者が何故そんなふうに変わってしまったのなんて知ろうともしない。
キリクは全力疾走して疲れては休み、また、走るし地面だって掘り進む。
賢人に会って本当の事を聞くために。
勇気があって賢くてもやっぱし子どもだから疲れた時はちょっと寝る。
賢人(実は祖父)の膝に甘えたりもする。
賢人から聞かされたのは、魔女はひどい苦痛を背負ってしまっているから人々を苦しめたくなるという事実。
それは男達が与えた苦痛だった。(これには集団レイプの匂いがする)
無事に魔女の背中の毒のとげを抜いて苦痛から開放してやりプロポーズしたものの
「支配されるのが嫌だから」とあっさり断られる。
それで引き下がるキリクでは無いけれど。
魔女ではなくなったカラバのキスで大きな青年になったキリクが村に戻っても誰もキリクだとは信じず、カラバと共に殺されそうになるしで、もーこんな村人イヤだぁ〜!
・・・色々ありますが、きちんとハッピーエンドは用意されてた。


森の美しさとかはもののけ姫の比では無いような。
感覚が違うので。
ユッスー・ウンドゥールの音楽も良かった。
いつもとはちょっと違ういいものを観たなという印象。
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2005年06月28日

お茶漬けの味

今日は毎月やってくるお客さんの日。
先月程では無いけれど、しんどくて半分寝たきり。
ソファで寝たままBSの『お茶漬けの味』を観てた。
小津安二郎、好きやけど沢山は観てない。
これもやっと初めて観るくらい。
こののんびりした感じは今日の体調にぴったり。
この映画では佐分利信さん演じる、田舎出のダンナの茂吉さんみたいな人が少なくなったと思う。
茂吉さんは田舎から出てきて、大手の企業の部長になっているから
一応はインテリで仕事も出来るのだろう。
でも、汁かけ飯が好きでや3等車に乗り、煙草も朝日が好き。
なのに見合いで結ばれた奥さんは上流階級趣味。
奥さんに「そんな犬のご飯みたいなの止めて下さい」と汁かけ飯を注意されれば、
「済まなかった。もうしないよ」と言いながら、奥さんが居ない時にはしっかりやるし
貧乏臭い朝日も止めない。
で、奥さんの上流趣味をけなすこともしない。
嘘をつかれて遊びに行かれた時でも心配こそすれ、無事に戻って来ていれば責める事もせず黙ってる。
こういう男性がというのでは無く、こういう人間が減ったような気がする。
1952年の映画やから当たり前やけど。
この中でも見合い結婚なんて野蛮で嫌だと暴れる21歳女子が出てくる。
「翻訳モノの本を読んだりして、私達の時代とは全然ちがってよ」
みたいな台詞を母親が言うてたりして、吹き出してしまう。
この小津ワールド結構好きなんやけど、別世界やと捉えて暮らしていかんとめっちゃしんどいな。
華美なものは無いけれど、当時の丁寧な暮らしぶりにとても魅かれる。
時々見つけては1960年代から以前のスタイルブックを買う。


bunka.jpg


これはその中の1冊。1954年のもの。
『装苑』やから超おしゃれな方。
『婦人生活』の付録なんかだと、かなり生活密着度が高い内容になる。
マタニティドレス、赤ちゃんの産着、子供服、もちろん自分の服から年配の方のもの、ダンナの普段着、水着、ハンドパペット、スクールバッグのアップリケ、帽子などの小物に至るまで全部の作り方が載っている。
これを一通り作れるのが昔の主婦の当たり前のレベルやったんなら、私は主婦失格。
私も出来る事なら自分の体に合わせて丁寧に作ったものを大事にして、沢山の数を持つ事無く嵩張らずに暮らしたいと思う。
でも、結局今日もGパンとTシャツで過ごしてしまうんやなー。これが。
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2005年06月01日

6月1日 ヒッヒッフーッ

昨日の夕方ほどでは無いけれど、今日も痛いままで一日が潰れつつある。
ほんまに陣痛並みに痛くて、あの呼吸法なんぞもシャレでやってみたけどきくわけ無し。
鎮痛剤がここまで効かないのも珍しい。

でも、もうだいぶん落ち着いてきたんで、明日は元気になれそうや。
やっとウォーキングが楽しくなってきてるんで、てっくてっくと歩きたい。

今日は『ルル・オン・ザ・ブリッジ』を観てた。
監督・脚本はポール・オースター。
何冊か読んだ時に絵が浮かんで来る作家やと思ってたけど、やっぱし映画が好きらしい。
最初に男子トイレでルイズ・ブルックス(元祖ルル)のピンナップ写真が出てきた。
案の定ヒロインもボブ・ヘア。
ストーリーは『杜子春』?ちょっとねー。
ああ、夢やった・・・てなネタ。
でも、絵が綺麗やったんで〇。
それが狙いやと思うたし。
でも、オースターを読んだこと無かったら入りにくかったかも知れない。
聞き覚えのある音楽はラウンジ・リザーズ。
このCDって持ってたな、まるまる聴きたいなと思ったけど、整理が悪く見つからず。
このくらいの事でも情緒が安定していないので落ち込んだ。。。(アホー)
ハーベイ・カイテル、ウィレム・デフォー、バネッサ・レッドグレーブと好きな俳優や好きな音楽、小物がちりばめられてて、あまりにもわかりやすい内容、夢のような映像。
こんなコンディションの時にはピッタリでありがたかった。
デフォーが姿を変えて降りてきた天使?閻魔さん?なのが可笑しい。
あの顔やもん。
自己犠牲を果たしてハッピーエンドやった『コンスタンティン』とはもちろん違うラスト。
でも後味は悪く無かった。
劇場まで出掛けていたらちょっと物足り無い気がしても、自宅でゆっくり観るのにはとてもいい。
そういう映画ももっとあってもいいのになと思う。
posted by lan at 18:35| 兵庫 | Comment(3) | TrackBack(0) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月19日

フェリーニのこと

録画していた『インテルビスタ』を観た。
前に観たのはもう、びっくりするくらい昔。
当時はイライラするばっかりで、正直楽しめなかった。
それから、フェリーニ作品を少しずつさかのぼって観てきたからか、今回はヨカッタ。
以前観た時は『甘い生活』未見のままやったから、予備知識としてはあっても、
それが感動には繋がらなくて。
映画の中で映画を撮ってるし、日本人が取材に来てるしで落ち着かない。
当時はそう思ってた。


今回の印象は、夢みたいな映画やと思った。
舞台もローマなんで嬉しい。
マストロヤンニもエクバーグも老けてしまったけど、まだまだ随分と色っぽい。
ラスト近くにはネイティブアメリカンがテレビアンテナ?を槍代わりに襲ってきたり。
バタバタしたまま、それでもラストはお約束の希望の光。
でも全く嫌味無し。
エンドロールではニーノ・ロータが流れてきて、映画をとっても堪能した気分にさせてくれた。
この後1作撮ってから、監督は帰らぬ人となった。

voice.jpg


『ボイス・オブ・ムーン』遺作。


5月19日深夜にBSであるのも録画するつもり。


今日、気が付いたんやけど俳優の好みが変わった。
以前はジェラール・フィリップが好きやったのに、いつの間にかマストロヤンニさんに10点。
いつも明後日方向を見ている神経質そうなあんちゃんジェラールよりも、
こちらの目をみつめながらでも平気でウソつくような雰囲気のイタリア男
マストロヤンニがエエ感じ♪
でも、この後『マカロニ』では信心深くて間抜けなくらいのエエ人を演じる。
このキャラも好きやねんな〜。
この映画を観てからはいつかはナポリに行きたくて行きたくて行きたくて〜〜〜〜!!
posted by lan at 18:41| 兵庫 ☀| Comment(2) | TrackBack(2) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月28日

阪神間にお住まいの皆様

今日のお昼すぎにサンテレビで
『マルセルのお城』という映画があります♪
ラスト、ちょいネタバレ気味。
あんまり有名じゃないけどいい映画です。
観てちょ。
posted by lan at 07:56| 兵庫 | Comment(4) | TrackBack(0) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月21日

マルセルの夏

今日、徹夜明けのまま新聞の番組欄を一巡。
見ているようで見れてなかった。
サンテレビで『マルセルの夏』やってたんやんか〜!
うどんを食べながらぼ〜っとリモコンを押してて発見した。
もう、半分以上終わってる。。。


LDは持ってるけど、DVD化されるのを心待ちにしている1本。
対に『マルセルのお城』がある。
これもDVD化切望の1本。
舞台はマルセイユとプロヴァンス。
主にプロヴァンスなんやけど、綺麗やねん。ナミダ出るくらい。
わしはホンマに泣く。
見るたんびに何べんでも。
内容はう〜ん、家族愛とか自然の美しさ厳しさだの子供の目から見た
オトナへの失望感もありーので、全体はとってもユルイ感じ。
悪人は出てこない、性悪が1人だけ出てきたけど、
これ何やらの事情がそうさせたような性悪じーさん。
ひねりも何も無くて、LDジャケットには文部省選定だかのマークもついてたくらい。
でも、音楽はウラジミール・コスマ。
『ディーバ』なんかもこの方がやってた。
迷わずサントラも買っちまいました。
ipodにも入れたよ。


で、何を怖がってるかというと、こういう風に地方局のどうしようもない
時間帯に放送されると、DVD化が遠くなりそうな、いや、無くなりそうな
予感がするわけです。
ゴメン。サンテレビさん。
こんなにええ映画を放送してくれる局のセンスは好きやで♪
そういえばン十年も前やけど、このあたりの時間帯で
『上海特急』なんかもやってたよね。
ディートリッヒに再び脚光が集まりだしたのはあの後だったような・・・。


先見の明ありと見たサンテレビ!
やっぱし『マルセルの夏』は『マルセルのお城』とあわせてDVD化は目前かも♪
・・・と思って待つことにいたします。


うどんは美味しかったです♪


udon.jpg



昨日も若竹煮を作ったんで一口だけ残ってたあなごものっけて、
『春のお残りものうどん』完成。
posted by lan at 14:59| 兵庫 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月10日

ロング・エンゲージメント

ジュネさんて、あんまり制作費を使わせない方がええモン撮るような気がする。
仕掛けが凝ってるんで、むごくも正当な復讐がかえって滑稽に見える。
あんまり単刀直入なのも映像的には楽しくは無いけれど、
戦士が無事に帰るのを悲痛な思いで待つ女性の立場に立ってるようには見えず、
何だか空回り。
こってりした絵を撮るのが目的なら成功なんやろけど。
オドレイ・トトゥは恋人と同い年の設定やのに最初からえらい年上に見えた。
イマイチ可愛くないかも。
でも、衣装は良かった。
自然素材に手仕事も多く施された立体的なドレスが素敵やった。
強弱こそあれ全体をセピアっぽい色調にしてしまったのが残念。
綺麗な色で観たかったなー。
いつも出てくるドミニク・ピノン。
今回は主人公のええおじさんぶりが可愛かった。


折角の機会なんで、レイトショーで観てきた。
シネコンまで歩いて5分。
これがええんかどうなんか。


余韻を噛み締める前に家に着き、あっと言う間に現実に引き戻されてしまう。


レイトショーは随分と久しぶり。
数年前に『ダンサー・イン・ザ・ダーク』をレイトショーで観てしまって以来。
これはきつくて夜中にチャリンコ飛ばして家に着いた時には
現実がありがたかった・・・。

posted by lan at 01:01| 兵庫 | Comment(3) | TrackBack(2) | 映画のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする